人は永久歯を失うと残念ながら二度と生え替わってきません。そのため今までは「入れ歯」などを用いるしかその部分を補う方法はありませんでした。
しかし「入れ歯」だと固いものがうまく噛めない、発音がおかしい、また長く使っている間に合わなくなってガタついてきたりする場合があります。
このように歯を失ってお悩みの方に新しい治療法「インプラント治療」をご紹介いたします。
- 歯を失うとどうなる?
- 歯を1本でもなくしてみると歯以外にもさまざまなものを失うことに気づくと思います。
自然に微笑むことが出来なくなったり、ご自身が好むものを噛めなくなることもあるでしょう。口や歯がいつも気になり、残っている歯までもが不快に感じられることもあるでしょう。また、肩こりや頭痛に悩まされたり、はっきりしゃべれなくなることもあると思います。
もちろん、歯を失ったことで生じる影響は人それぞれ違うと考えます。それは具体的にどの部分の歯を失ったかによっても異なってくると思います。歯冠だけを失った場合には歯の見える部分もなくしたことになりますが、歯根も失った場合には、歯の見えない部分もなくしたことになります。歯根は歯を頸骨に固定し、歯冠をしっかりと支える部分です。
歯根がなくなると、抜けた歯の周りの骨は徐々にやせていくことになり、残った健康な歯が動いてきて、やがてしっかりと噛むことが出来なくなる恐れも出てきます。
歯冠を元通りにするにはいくつかの方法がありますが、歯全体(歯冠と歯根)を失って、そこを再生させる方法はインプラント治療が唯一の方法となります。
- インプラント治療とは
- 失ってしまった自分の歯の替わりに、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を作製して噛み合わせを回復する治療法です。固定式であるためガタついたりせず、自分の歯のように噛めるようになります。
インプラント(フィクスチャー)とはこのようなもので、長さは 9〜19mmまであります。太さは 3.5〜5.0mmまであります。
- インプラントに取り付ける歯
- インプラントの上部構造(人工の歯)は審美的要素、機能的な点から大きく分けてセラミック、ハイブリットセラミック、ゴールド冠(金歯)にわけられます。ここでは、インプラント治療の部位ごとにご説明したいとおもいます。
<前歯>
笑ったときに一番よく見える歯なので、とても見た目が要求されます。そのため、上部構造も金属の被せ物の上に白い材料を焼き付けます。当然、色は周囲の色調に合わせて決めます。金属の上に焼き付ける材料としてセラミックとハイブリットセラミックがあります。
- セラミック
- いわゆる瀬戸物などで見られる陶材で、色の変色も少なく透明感がありますので、より天然の歯に近く自然な色を作れます。また耐久性も優れ、歯肉への親和性も優れていますので自然な感じで仕上げることができます。
- ハイブリットセラミック
- セラミックとプラスチックの混合物で色は白い歯になりますが、セラミックに比べ変色しやすく時間がたつと自然な感じがなくなってくることがあります。
<奥歯>
奥歯はかみ合わせで非常に重要な歯です。前歯で噛み切った食べ物を消化しやすいように粉砕することや、噛んだ力をしっかりとうける重要な役割があります。
この部分を天然歯の変わりにインプラントで機能させるわけですから、人工の歯の選択とかみ合わせの調整は慎重に行う必要があります。
奥歯は審美的な色調はあまり要求されませんので、ファーストチョイスはハイブリットセラミックと考えます。それはセラミックだと色調の面では優れていますが、噛み合わせの面を陶材で覆うので、噛んだ感じが硬くなり、正確な噛み合わせのバランスが取りにくいという欠点があります。その点ハイブリットセラミックはプラスチックが成分に含まれているため、セラミックと比べかみ合わせの圧をやわらげる柔軟性を持っているので奥歯には適していると言えます。
また、金属の上に焼き付けなくて、純粋に金属のみで冠を装着することも奥歯では可能です。その利点は金属単体のほうが、噛む面を作りやすく、費用も安くすませられるところにあるとおもいます。
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矯正歯科の相談責任者
千代田区の矯正歯科 KAZ矯正歯科 日本矯正歯科学会認定医 高橋 和明
東京都千代田区神田神保町2-9
0120-418-704
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インプラントの相談責任者
練馬区の歯科 たけした歯科 歯科医師 竹下賢仁
東京都練馬区南田中3-1-12
03-3904-4180
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