インプラント治療は、1950年代、スウェーデンゲッツバーグ大学のブローネマルク教授が、現在のインプラント治療の基本的概念の骨がインプラントと直接結合するオッセオインテグレーションを発見して40数年が経ちます。その間様々な問題点を解決し、現在ではかなり高い安定性を確立していると考えます。
ここで、インプラント治療の成功(安定)の秘訣を考えてみたいと思います。
- 1、無菌化されたオペ室、手術器具
- インプラント治療の失敗の原因のひとつに手術中の感染が考えられます。そのようなことが起こらないためにも当然のことながら十分留意が必要となります。
たけした歯科では、無菌化されたオペ室の下で完全に無菌状態の器具を使用し手術を進めております。また手術の際に出血した血液による感染を防ぐ目的で専用の吸引器を使用し1回の手術ごと使いすてするようにしております。
- 2、インプラント治療が可能かどうか、診断力が大事
- 患者さんとのカウンセリング、問診時に十分な診断が必要となります。
診断とはインプラント治療部位の局所の解剖や患者さんの全身状態の把握とくに糖尿病、高血圧、喫煙など注意し、内科医との連携を密にしておく必要があります。
- 3、他科の先生といかに連携をとるか
- インプラント治療を行う上で内科医、口腔外科医、矯正医、麻酔科医とスクラムを組んで行っていくことが必要と考えます。
- たけした歯科では、
- 内科医(薬師堂診療所、慶応義塾大学病院)
口腔外科医(目白添野歯科、慶応義塾大学病院、東京医大)
矯正医(KAZ矯正歯科)
歯周病認定医(雑司ヶ谷デンタルクリニック)
麻酔科医(日本歯科大学)
- の協力のもと治療をおこなっております。
- 4、素早く、確実に手術を行う。
- 手術時間が長くなるとそれだけ治療部位への侵襲が大きくなります。できるだけ簡単に素早く手術を行うことが重要になります。
- 5、定期検診を行うこと
- インプラント治療は噛めるようになったら終わりではありません。インプラントを長く安定して使用していくためには必ず主治医のもとで検診をおこなうことが重要とおもいます。歯周病、虫歯の管理を行っておかないとせっかくうまくいっているインプラントもだめになってしまう可能性もあります。
- 6、何でも話せる主治医を選ぶ
- 意外とインプラント治療をおこなった,もしくは治療途中の患者さんで主治医に意見を聞けず私の診療所に相談にいらっしゃる方が多いことに気づきました。
このような現状ですと、未然に防げるトラブルの解消もできず、何しろ患者さんにストレスがかかりすぎると思います。
ですから、インプラント治療を希望され歯科医院を探す中で、治療実績はもちろんのこと、気さくで何でも相談できる主治医を選択するべきと考えます。
また、主治医以外の歯科医師の話を聞くいわゆるセカンドオピニオンも重要と考えます。
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治療期間短縮のために − 共振周波数解析(オステル) − |
オステルは電子音叉のような機能を持ったトランスデューサーを用いてフィクスチャーあるいはアバットメントに取付、共振周波数を測定します。
測定した結果は、ISQ値(インプラント安定指数)として表示されます。測定されたISQ値はインプラント(フィクスチャー)周囲の骨の硬さや質、骨との結合やその結合状態によって変化しますので、インプラント埋入時(1次手術)の安定性およびインプラント(フィクスチャー)周囲の骨の変化の状態を見ることが出来、正確に数字(データ)上でインテグレーション(骨結合)の度合いがわかりますので、インプラントへ早期の負荷をかけることが可能となり、治療期間の短縮が期待できます。
オステル(Osstell)とは
インプラント(フィクスチャー)の安定と骨の質を測定します。その結果からインプラント(フィクスチャー)への機能時期を予測することが可能です。
発生する可能性のある不具合を予見します。このことで適切な対応方法をとることが可能です。より長いインプラントの安定が見込めます。 |